人種のルツボでカリフォルニア生活 -3ページ目

ファイヤー ワークス

 明日に4th of JULYであるインディペンデンス デー(アメリカ独立記念日)を向えた。当日には至る所でパレードが行われ、夜には盛大に花火大会が夜空を彩る。この週末に入り、町中がいっきに浮き足立った。

 金曜日には、旅行に出かける人々で空港は溢れかえっていた。まるで日本のゴールデンウィークのそれである。ラリーレーサーのアンドリュース(関連記事 )は、会社仲間でメキシコにクルージング。入隊したジェイ(関連記事 )はカリフォルニアの親元へ帰郷。ドーナツ屋さんのダラさん(関連記事 )はお家でのんびり、と、その過ごし方は皆それぞれである。さて、お休みの私達はどう過ごしましょう。


       7.4.1

 1週間ほど前から、町の至る所に花火屋さんが建ち並び始める。その店先はお客が商品を直接手に取る事が出来ないよう、金網が張られており、上の小窓からお金や商品の受け渡しをするようになっている。アメリカではこういった所でしか花火を手に入れることが出来ず、普段花火で遊ぶのも禁じられているのだ。コンビニで花火を購入出来る日本とは異なり、とにかく火薬に対する扱い方が厳しいのが印象的である。
 
 そして私達も今日、7.4.2
近所に建った花火屋さんで買ってきた。打ち上げ用の花火や、音の出るタイプのものなど、その種類は様々。その中でも手で持つタイプのオーソドックスな物を購入した。アパート暮らしの身にとっては、ご近所さんの事も考え、おとなしいタイプのものを選択する事にしたのだ。MADE IN CHINA。6箱入り30本で$6.50。1BUY GET ONE FREEでさらに6箱付いてきた。

 
 9時をまわる頃、やっと外は暗くなった。ご飯を食べ終えた私達は、今日購入したばかりの花火20本分と、水の入ったペットボトルを抱え家を出た。サンダルをつっかけ、アパート内の駐車場へと向う。どこからとも無くヒュー、バンッっと花火の打ち上げる音が聞こえてきた。夜空を見渡すと、遠くで赤色の小さな花火がキラキラと輝きながら消えていく。さあ、早く私達も始めよう。

      7.4.3

 静かに奏でるどこか懐かしい花火は、心落ち着く光の中で私達を子供にかえした。

「イイもんやな。」

子供の頃、実家の庭で家族で花火をした事を思い出す。彼もそれを思い出したようだ。実は私達、付き合ってからというもの、一緒に花火をした事が無かった。アパートの駐車場の片隅で、語らいながら光りを見つめ、また1つ2人の思い出を作る事が出来た。




                  7月3日 23:58


                             
                       ランキングに参加中です↑

                        1投票お待ちしています。          

バスの中の子供達

      6.30

 やっとブドウがその実を赤く染める準備が出来始めた、6月も終わり。子供達の、長い長い夏休みがほんの少し始ったばかり。


 いつも空いてたはずのバスが、最近では子供達でおおいに賑わっている。母親とショッピングの子供達、サーフボードを抱えリュックを背負った少年達、綺麗にお化粧し話に夢中な大人びた高校生の女の子達、照れくさそうなダブルデートのグループ。どの顔にも、学校から開放されたような無邪気な笑顔がこぼれている。


 今日、仕事帰りのバスの中。1番奥の席で意味なく大きな声でしゃべる、高校生風の悪ガキ3人組。スケートボードを床や座席に放り出し、まるで近づく人を威嚇するかのようだ。席がある程度埋まっていた為、私は仕方なく少年達の近くに腰をおろした。

 3人の内、栗色のくせっ毛を少し伸ばした目の大きな少年は、とりとめの無い話しをあーだこーだと大きな声で話し続ける。サラサラの金髪を肩まで伸ばした色の白い少年は、それに意見をぶつけては大笑いしたり、けなしたり。短い金髪に、ソバカスだらけの顔のぽっちゃりした少年は、ニコニコとそんな2人に相槌をうっている。仕事に疲れた大人達はそんな雑音の中で、静かにぐったりとシートに体を埋もれさせている。

 ―― ピピピピッ

携帯が鳴った。どうやら長い金髪の少年にかかってきたようだ。

「あ、ハイ、マム。うん、今バスの中。・・・うん、うん。分かってるよ。もうすぐ家に着くから。うん、うん。バイ。」

突然の母親からの電話で、さっきまでの勢いを無くした少年を、栗色の髪の毛の少年がからかう。それを受けて、また彼らはいっそう騒々しくなった。

 左手にはオレンジ色の夕日。それを横顔に浴びながら何気に思い出す。無邪気でいられた子供の頃の事。友達の事。大人になる前の事。


        
                 6月29日 01:05


                           
                       ランキングに参加中↑
                     1投票お待ちしております

バナナ スプリット

 バスで15分程のいつものフリーマーケット会場。到着したお昼頃にはすでに、すごい人で溢れかえっていた。チュロス、アイスクリーム、スナック、ジュース、皆歩きながら思い思いの食べ物を抱え、美味しそうに口に運んでいる。アスファルトの照り返しと人いきれで、風は強いが今日も暑い。

 私達が歩く側を1人のヒスパニック系の少年が通った。その手には美味しそうなアイスクリーム。チョコレートのソースがかかった、ボリュームたっぷりのサンデーだ。

「ねーねー。今日、あれ食べよー!」

私はこっそり少年の方を指差し、フィアンセを突っつく。「いいねー。」と彼。よし、決まりだ。

       6.27.1

 毎週末ここにお店を構えるアイスクリーム屋さん。自分達の順番を待ち、おとなしく列に並ぶ。その間に外に掲げられたメニュー表で確認。サンデーを注文するつもりだった私。ふとサンデーと書かれたすぐ下に目がいった。BANANA SPLIT。なんとも魅惑的な響き。急遽直前で、私はバナナ スプリットと注文していた。

 ここで1つ思ったこと。地域柄か、ホットドッグ屋さんなどはヒスパニック系の経営者なのに比べアイスクリーム屋さんは白人系なのだ。この会場では2店舗アイスクリーム屋さんがある。そしてどちらの店員さんの、男の子も女の子も白人。他ではアンティークショーで見かけた所もそうだった。何かあるのかな。

 さてさて、注文してから5分ほど経った。

「BANANA SPLIT!ALL VANILLA!」

店員さんがお店の小窓から叫ぶ。私は人込みを掻き分けその元へとたどり着いた。お店のお姉さんに、「ENJOY!」と手渡されたそれはずっしりと重い。おいしそ~。

       6.27.2

 バナナが丸ごと1本、その名の通りその姿を真っ二つにされ、間にはバニラアイス(チョコレートアイスなど組み合わせは自由)が2つ山を作っている。そしてそれらを覆うようにたっぷりかけられた生クリーム。そのまた上からチョコレートソースとキャラメルソースが絡められ、細かいナッツがふりかけられている。そしてチェリーが王冠のようにちょこんと鎮座しているのだ。2人でも充分過ぎるほどのボリュームに驚かされた。これでなんと、たったの$3.25。

 こっちからあっちからと、私とフィアンセでそれぞれ食べ進む。底の方にスプーンが入った時、下からなんと果肉たっぷりのストロベリージャムが現れた。全てのトッピングとアイスが絡まり合い混ざり合い、甘くてとろけそうな美味しさが口の中いっぱいに広がった。青空の空の下、さんさんと太陽の光を浴びて私達は、

「おーいしーいねー♪」

「甘いなー。でも美味いわー。」

と微笑み合った。


               6月27日 22:16

 
                         
              ランキングに参加中です↑(゚▽゚*)
                    1投票お待ちしています           

ロト☆メガ ミリオンズ

 昨日、仕事から帰り、9時頃からフィアンセと晩ご飯。目の前のテレビの画面ではメジャーリーグの地元球団であるアナハイム エンジェルス対LAドジャーズの試合が行われていた。8回の裏。エンジェルスが5対0で勝っていた。ホームのアナハイム スタジアムでのこの試合。大差で勝っていた事もあり、普段野球を見ない私達もつい、力が入った。

 しかし私達の最大の目的はこの後のニュースにある。ついに始った、メガ ミリオンズと呼ばれる最大級ロトの第1回目の発表を待っているのだ。すでに8時には発表があったのだが、それを逃した為、野球の後にあるニュースでの発表を待つことにしたのだった。他のチャンネルでもニュースの合間にそれを入れてくれるので助かる。ネットでもチェックできるが、仕事終わりの金曜日、野球も盛り上がり、のんびりとチャンネルはそのままだ。 

 近所のセブンイレブン
6.26.1 でこのLOTTOを購入したのは水曜日の事。MEGA MILLIONSの販売がカリフォルニアで開始されたその日である。1口1ドル、1から56の数字の中から5つと、1から46から1つメガナンバーを選ぶのだ。この日はフィアンセと3口づつ購入。そして昨日、彼がまた5口買ってきた。毎週火曜・金曜日が抽選日となる。

 今回新しく始ったこのメガ ミリオンズは連日ニュースやCMで頻繁に放送されていた。かなり話題になっていたのには訳がある。


 そもそもアメリカの全てのロトはそれぞれ州毎行われている。そこで1996年の9月に誕生したのがこの州混合のメガ ミリオンズ。カリフォルニア最大のロト、スーパー ロト プラスなどと同じように、当たりが無けれ次回に累積されるので、単純に参加人数が増せばその金額は、カリフォルニアのそれを遥かに上回る事になるのだ。そして今回の当選金額はなんと47ミリオン、約50億円になるだろうか。すごい。

6.26.3  ちなみにこのメガ ロトに加入している州はニューヨーク州、テキサス州、オハイオ州、ジョージア州、イリノイ州、メリーランド州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ニュージャージー州、ミシガン州、ニュージャージー州、バージニア州、ワシントン州となっている。東海岸が多いようだが、12番目にようやくカリフォルニア州が仲間入りした。


 さてさて、テレビ画面ではまだ試合が続き、新たにエンジェルスが2点を追加した。7対0。そして向えた9回表、ドジャースの攻撃。最後のバッター空振り3ストライク、ゲームセット。アナハイム スタジアムの球場中の電光掲示板が派手に光り、ヒュー ヒューと何発もの花火が夜空にドンッ ドンッと舞上がった。私達は部屋で耳をすましてみる。画面の映像から少し遅れ、遠くからその音がここまで届いてきた。得した気分。

 そしていよいよ10時のニュースが始った。シリアスな事件の報道が続き、ついに発表の時。
・・・・・・・、ハズレだ。6.26.2
当たりのパターンは全て6つの数字以外にメガナンバー プラス数字2つなど、他8パターンほどあるのだが、1つとして当たっていなかった。この発表までに彼と、

「当たったらどう使おっかー。」

と夢がどんどん膨らみ、終いには当たる予感さえ2人に芽生えていた。少しでも当たれば良いのにな、と思っていたのだが残念、夢に終わった。


 そして今日、近所のリカーストアーの前を通るとそこに次回火曜日のメガ ミリオンズの当選金額が掲げられていた。$52MILLION。第1回目では誰もストレートで当選した人がいなかったのだ。買わなければ当たらない宝くじ。小さい金額でも良いから当たらないかなー。



               6月26日 23:28


                          
                    1投票お待ちしています↑

時報代わりの花火

6.22.2  夏の平日には毎夜、いつも時報のごとく花火のドンドンとこもった音が、9時30分を過ぎると北の彼方から聞こえてくる。ディズニーランドのショーで使われる花火の賑やかな音。しかし、今日はいつまで経ってもその時報は聞こえない。何かあったのだろうか。風向きが違って、ここまで届かないのかな。そう思いつつ、待てど暮せど花火は一向に上がる気配が無い。


 そんな気になるディ6.22
ズニーランド、今年で50周年を向えた。それに伴い、パレードやショー、アトラクションが新たにグレードアップしているのだ。今まさに熱いこの場所、先週末から長い長い夏休みが始った子供達には、かっこうのアミューズメントパークである。

 早速友達が小学生になる子供を連れて遊びに行った。真っ黒に日に焼けて帰ってきた親子、閉館の12時までしっかり堪能してきたようだ。そして、そのお裾分けとしてスナックをお土産としてもらった。ミッキーの形でプレッツェルにチョコレートがコーティングしてあり、塩味と甘さが絶妙にマッチしている。食べるのが止まらない。

 実は、この50周年の特別な期間はなんと1年以上にわたり続く。終わるまでにはフィアンセが連れていってくれる約束をしてくれた。何気に1年に1度は遊びに行く私達。この機会は見逃せないのである。


 ところで、やはり11時も半分過ぎても花火の音は届かない。こんな日が無かっただけに少し心配である。きっと、私達が聞き逃しただけなのであろう。それとも、新しいショーでも始ったのかな。


                   
                6月22日 23:40

 
                             
                    1投票お待ちしております↑