バナナ スプリット | 人種のルツボでカリフォルニア生活

バナナ スプリット

 バスで15分程のいつものフリーマーケット会場。到着したお昼頃にはすでに、すごい人で溢れかえっていた。チュロス、アイスクリーム、スナック、ジュース、皆歩きながら思い思いの食べ物を抱え、美味しそうに口に運んでいる。アスファルトの照り返しと人いきれで、風は強いが今日も暑い。

 私達が歩く側を1人のヒスパニック系の少年が通った。その手には美味しそうなアイスクリーム。チョコレートのソースがかかった、ボリュームたっぷりのサンデーだ。

「ねーねー。今日、あれ食べよー!」

私はこっそり少年の方を指差し、フィアンセを突っつく。「いいねー。」と彼。よし、決まりだ。

       6.27.1

 毎週末ここにお店を構えるアイスクリーム屋さん。自分達の順番を待ち、おとなしく列に並ぶ。その間に外に掲げられたメニュー表で確認。サンデーを注文するつもりだった私。ふとサンデーと書かれたすぐ下に目がいった。BANANA SPLIT。なんとも魅惑的な響き。急遽直前で、私はバナナ スプリットと注文していた。

 ここで1つ思ったこと。地域柄か、ホットドッグ屋さんなどはヒスパニック系の経営者なのに比べアイスクリーム屋さんは白人系なのだ。この会場では2店舗アイスクリーム屋さんがある。そしてどちらの店員さんの、男の子も女の子も白人。他ではアンティークショーで見かけた所もそうだった。何かあるのかな。

 さてさて、注文してから5分ほど経った。

「BANANA SPLIT!ALL VANILLA!」

店員さんがお店の小窓から叫ぶ。私は人込みを掻き分けその元へとたどり着いた。お店のお姉さんに、「ENJOY!」と手渡されたそれはずっしりと重い。おいしそ~。

       6.27.2

 バナナが丸ごと1本、その名の通りその姿を真っ二つにされ、間にはバニラアイス(チョコレートアイスなど組み合わせは自由)が2つ山を作っている。そしてそれらを覆うようにたっぷりかけられた生クリーム。そのまた上からチョコレートソースとキャラメルソースが絡められ、細かいナッツがふりかけられている。そしてチェリーが王冠のようにちょこんと鎮座しているのだ。2人でも充分過ぎるほどのボリュームに驚かされた。これでなんと、たったの$3.25。

 こっちからあっちからと、私とフィアンセでそれぞれ食べ進む。底の方にスプーンが入った時、下からなんと果肉たっぷりのストロベリージャムが現れた。全てのトッピングとアイスが絡まり合い混ざり合い、甘くてとろけそうな美味しさが口の中いっぱいに広がった。青空の空の下、さんさんと太陽の光を浴びて私達は、

「おーいしーいねー♪」

「甘いなー。でも美味いわー。」

と微笑み合った。


               6月27日 22:16

 
                         
              ランキングに参加中です↑(゚▽゚*)
                    1投票お待ちしています