人種のルツボでカリフォルニア生活 -17ページ目

事故

ニュースをつけながら晩ご飯を作っていると、ふと耳に届いたアナウンサーの声。
「・・・three people dead・・・Japanese・・・instructor・・」
私は急いでテレビにかけよると、その画面には小型飛行機が丘に墜落した映像が映し出されていた。場所はサンバナディーノ。ロサンゼルス空港から車で東に2時間ほどの所だ。日本人教習生2人とアメリカ人インストラクターが乗った小型飛行機が墜落してしまったらしい。日本領事館が身元を調査しているらしいが今だ分からず。日本人と聞くだけでまるで知っている人のことのように悲しくなってしまう。

バス

 小春日和の今日、お昼は半袖でも充分暖かい。まだ3月と言うのにバスにはもうクーラーがはいっていた。

 夏場には寒いくらいクーラーを効かす訳、それはバクテリアの繁殖を防ぐ為である。時にはホームレスが乗り合わせることもあり、去年の夏はバスでノミを貰ってきてしまった。ノミは寒さではどうにもならなかったらしい。とにかく夏のバスは寒いのだ。

 今年に入ってバス代が上がった。25セントアップの$1.25。これは一回バスに乗る料金。まずバスに乗り込むときに運転手の横にある機会にお金を入れる。バスを乗り継ぎ2回以上バスに乗る日は$3.00を入れ、1日乗り放題のパスを貰い次に乗りこむたびにパスを機会に通すのだ。パスには7日間、15日間、1ヶ月間があり、インターネットなどで購入出来る。

 下りるときは(写真の右側の窓に掛かる)紐を下に引くとバス正面の上に赤いランプが付き下りることを知らせれる。この紐はバス中の窓側に掛かっていて何処からでも引っ張れるようになっている。

 アメリカのバスで一番驚かされたことがある。それは車椅子の人用の設備が全てのバスにされている事。車椅子の人達は下りる用のドアから乗りこむ。開いたドアの前に待っていると、運転手が備えつきのボタンを操作し、普段は床の部分がはがれるようにドアの外へと橋渡しをしスロープを作る。後は運転手がバスの座席を壁にたたむようにスペースを作りそこに車椅子ごとシートベルトのような物で固定する。バスによっては最大6台もの車椅子を乗せれる物もある。

 自転車をつなぎで使いたい人はバスが自転車も運んでくれる。バスの真正面にラックがついていて最高で2台乗せれるようになっている。最悪なのは2台とも使われている時。この場合は次のバスを待つしかないのである。

 夏場に見かけるのはサーフボードを抱え海パン一枚でタオルを引っ掛けバスに乗ってくる少年達。人に迷惑をかけなければ大抵のことは大丈夫なのである。

バスの生活も早1年。
毎日色々な人達に出会い楽しく過ごしてます。

カジノ モロンゴ

 今日の朝は早かった。4時には真っ暗のなかフィアンセと2人家を後にし、レンタカーを北東へと走らせていた。向かう先はカジノ&リゾート ホテル モロンゴ。2月11日生まれの彼の誕生日である週末に行く予定だったのが週末にかけて大雨が降ることが多く、なかなか行くことが出来なかったのだ。そしてやっと今日、1日かけて遊ぶため朝早くから出発することとなった。
 
 到着したのはまだ朝日も昇らない6時前。光に包まれた細長い建物のカジノ モロンゴは1Fカジノ場で地上23階建てホテル24時間営業である。カジノ場にはビュッフェ、中華、バーガー屋、ハーゲンダッツ、バーなど充実している。このカジノ、オーナーはネイティブアメリカンつまりインディアンであり、カリフォルニアでカジノ経営を許されているのは開拓者によって聖なる大地を取り上げられた彼等だけなのである。 

 今日の私達は勝ったり負けたりと波がある。夜7時ごろ、フィアンセはタッチ画面でできるルーレットの場所を離れず私はスロットを転々としていて彼の所へ戻るとカジノ独特の大音響でマヒしていた頭にキーンという嫌な金属音が混ざってきた。わずかな音ではあるけれど本当に耳障りの音に周りの人も上を見上げそれに気づいたようだ。それが20分ほど続いただろうか、突然カジノ場が停電したのだ。誰もが予想していなかった事に悲鳴を上げる人が何人もいた。全ての機械が止まってしまったのだ。お金はどうなる??静かになった会場で皆が思ったことだろう。そしてしばらくすると何事も無かったように元の賑やかなカジノ場へと戻った。そして全てのマシーンはバックアップにより元どうりになったのだがエラーがでている所もあるらしくキーマンと呼ばれる整備士が対応に追われていた。その後あの耳障りな金属音は消えていた。皆、自分のお金の行方が心配で停電の理由がアナウンスされなかった事に今になって私達のように気づいているかもしれない。

 とにもかくにも私達は少し勝ち、9時頃にはモロンゴを後にした。

アミーゴ

 バス停にあるこの広告ポスター、スペイン語のみである。この場所は、特にメキシコ人が多く住む所ではないのだが、このような広告があるほどカリフォルニアはメキシコ人であふれている。国境を超え、ある人は正規のルートで、またある人は命がけで渡ってくるのだ。

 クリスマス直前、友達だったメキシコ人のフェリックスが国へ帰った。あれから早2ヶ月。
 奥さんと小さな子供を国に残し、彼はカリフォルニアに出稼ぎに来ていた。1年ほど前から日本食レストランで、朝早くから夜遅くまで皿洗いとして働き、毎月家族に仕送りをしていた。そして帰国したフェリックスはついに念願のマイホームを建てたのである。なんとそのお値段わずか4,000ドル。アメリカでの彼のお給料2ヶ月分に相当する。実はフェリックスの田舎には電話が各家庭に無いほど物質的には貧しい所。そこに帰還し、家を建てたフェリックスは、アメリカンドリームを掴んだ村のヒーローに違いない。

カリフォルニアお酒事情

忘れてはならないのが、アメリカでの成人年齢は21歳ということ。
もちろん成人していなければお酒を買うことも、レストランで注文する事も出来ない。
お店の人に若く見られた場合、必ず年齢を証明できる物を提示しなければならないのである。
特に若い仲間でお酒を買いに出た時は、お金を払う人がIDをお店の人に見せ、その本人のみがお酒を手にし店の外に出なければならないのだ。
他の人は触れることすら出来ない。

そして、一番驚かされたことは夜中2時以降はアルコール類は全く買うことが出来ない事である。
コンビニ、24時間営業のスーパー、バーなどなど。
場所によってはお酒のショウケースにカギをかける所もある。
もちろんお酒の自動販売機など存在すらしない。

もう一つ、車の助手席にお酒を置かないこと。トランクに入れるか後ろの座席に置くべし。

最後に、公共の場での飲酒は厳禁。
ビーチでビールを片手にバーベキュウは信じられないが有り得ないのである。

自由の国アメリカ、自由・・・・?
        

今日は久々の太陽の光が暖かかった。