人種のルツボでカリフォルニア生活 -16ページ目

風邪薬

 タフなフィアンセが風邪をひいた。たしか日本から送ってもらった風邪薬が底を突いていたはず。私は慌てて近所のドラッグストアに向かった。

 今回巷で流行っている風邪は喉にくると聞いていた。彼も例にもれず何処かでそれを貰ってきたようだ。セキが出、高熱とまでは言わないが熱があり食欲が無いと辛そうである。

 やはり、日本人には日本の薬が一番と私は思う。アメリカの風邪薬は日本の風邪薬と比べて規定量が約1.5倍から3倍の物まであるらしく私達には強すぎる。しかし今回は急な事もありアメリカの薬を購入することにした。とにかく2錠の所を減らして1錠だけ服用すれば良いのだ。人種のルツボ、アメリカ。大は小を兼ねると言う事か。

 今夜のご飯はニラ入りお粥にニラ入りスープ。食後はフルーツとイチゴミルク味の喉アメで。

     
       3月8日 00:15

サンディエゴ郡のある町で

 土曜日のお昼頃ニュースで竜巻注意報が流れる中、彼の仕事の用事でサンディエゴ郡のある町まで一緒に行く事となった。海沿いを走るフリーウェーをひた走りどんどん南に下り左手には海、右手には高台いに建ち並ぶお金持ち街を抜け、レンタカーで南に走る事1時間半。カリフォルニアの州の花である黄色のポーピーなどの花の群集が広がる山間部を走るフリーウェーに乗り換え、連なる丘の中にぽつんと現れた町にあるお店が今日の目的だ。カスタムアパレルと呼ばれる車乗りやバイカーなどの洋服などを取り扱うお店である。

 この町、すたれた感じとは言い過ぎだがかなり古い感じがひしひしと伝わる。このお店のすぐ横にはバーがあり昼間からそこに集まる気合の入ったバイカーたちがたむろし、もう反対側にはローラースケート場があり多くの子供連れの家族でひしめいていた。そんな場所に囲まれたこのお店、ピンストライプを施した入り口を入ると長い髪を後ろで一つに結んだ30代くらいのいかにもそれらしいお店のオーナーが笑顔で迎えてくれた。小さなお店の中には沢山の服や小物が売られ、壁には有名なピンストライパーの作品が飾って売られていたが既に多くの物が売りきれていた。その中にはあのボンダッジの、追悼の為に描かれた物(写真:丸い目の玉)もあった。

 お店を後にし近くのガソリンスタンドで給油していると視線を感じ周りを見渡した。周りで給油していた人達がちらちらと私達を見ているのだ。そういえばこの町に来てからと言うもの私達の町にいるようなメキシコ人やアジア人が全くいない。ほとんどが白人である。どうやら私達が珍しいようだ。こんな体験をしたのは以前テキサスまで車で行った道中で立ち寄った小さな集落のガソリンスタンド以来である。そして近くのファーストフード店でジュースを買いに寄るとそこにいたのは皆白人。私が見ると視線を伏せてしまうくらいシャイな人達ばかりだった。まさしく“外人”扱いである。新鮮な体験をした。

        3月6日 23:56  

ガソリン代

 現在アメリカのガソリン代の平均は、レギュラーで1ガロン(約3.8㍑)約2ドルである。だが私達の住む町では既に2.29ドルまで上がり市民の生活にじわじわと影響を与えつつある。

 1997年、私がカリフォルニアに来た当時はわずか1ドルを少し上回る程度であったガソリン代はいつのまにか上がり始め、イラク戦争に突入した頃からいっきに跳ね上がった。いつの日かその値段が2ドルにまで達すると暴動が起こるとまで言われていたが、国民の怒りもむなしく確実にここまできてしまった。  

 そして、まだまだ続くガソリン代の値上げはこの春から夏にかけてまたさらに上昇するとのこと。いったい何処まで上がり続けるのだろうか。バス利用者の私としては少し見物ではある。  


 今日の夜のニュースで東京の大雪の様子が映し出され驚いた。もう3月である。反対に来週のカリフォルニアは夏のように暑くなるらしい。相次ぐ異常気象、皆さん頑張って乗りきりましょー。

       3月4日 22:37

ひな祭り

今日は桃の節句。
近所の日系マーケットで見つけた、この雛あられ。
つい買ってしまった。

  3月3日 11:58

クォーター カリフォルニア州

 今日家に帰る途中バーガーキング(バーガー屋さん)でチーズケーキとアップルパイを買った。お釣りを貰ったその手に光る物が一つ。2005年版の新しい25セントコインだ。なんと今回はカリフォルニア州のデザインだった。  

 1999年から始まった10年計画。アメリカ連邦造幣局よる、新しい25セントを毎年5州のデザインで発行するものである。これには州の特徴がデザインされていて、大変興味深くコレクターも存在するほど。例えばニューヨーク州は自由の女神、ノースカロライナ州はライト兄弟、ケンタッキー州は馬などがある。

 さてカリフォルニアのデザイン、意外にも山の上にある有名なハリウッドの看板でもなくゴールデンブリッジでもなかった。そこにデザインされていたもの、それはカリフォルニアのヨセミテ国立公園にある「ハーフドーム」と呼ばれる花崗岩の一枚岩、ヨセミテで森林保護の調査、研究に亡くなるまで力を尽くし自然保護の父と呼ばれたジョン・ミューア(1838~1914)、そしてカリフォルニアコンドルであった。  

 2月の始め頃、去年に発行されたウィスコンシン州のコインの中にエラーがアリゾナ州とテキサス州で数枚見つかった。デザインはこの州の特産品であるチーズ、乳牛、トウモロコシであるがエラーの物はトウモロコシの葉が1枚多くそれが上を向いている物、下を向いている物の2種類あるらしい。コレクターの間では1枚$500から$600で取引されているようだ。

 彼の「もっと他にデザイン無かったんかいな。」と言う声を横目に初のカリフォルニアのクォーターをそっとしまっておきました。


               3月2日 23:52