ラットフィンク パーティー | 人種のルツボでカリフォルニア生活

ラットフィンク パーティー

ドドドドドドドド ドドドドドドドド
ガァァァァァァァァァァァァ

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 クウォーター マイル(約400m)の直線を、いかに早く走るかを競うドラッグレース。これはその草レースである。スタート地点のフェンス越しから見える、2台のタイヤから煙が上がる。BURN OUTと呼ばれ、タイヤを空回りさせてそれを溶かし、スタート時のタイヤのグリップ力を上げるのだそうだ。ブルンブルンとボディーを振るわせ、スタートラインに並ぶ。息をつかせぬままパッ パッ パッとライトが青へと変わり、爆音を立ててゴールを目指し爆走するのだ。

 渾身の力を注がれたr3
数々のオーナーによるマシーンのエントリー数は、4・50台ほどであったろうか。レースにエントリーしているクラッシックカーが並ぶ姿は圧巻である。何度でも挑戦できるとあって、このイベントは朝からショー最後の4時頃までずっと行われていた。車バカで、夢はこういったドラッグレースに自分の車で挑戦したいフィアンセは、かなりの大はしゃぎようだ。よかった、よかった。そして、私はというと実は生まれて初めて目の当たりにしたレース。しかもテレビで見るような綺麗なレース場と違い、古くて小さくて地域に溶け込んだ昔ながらのレース場、そして車から弾き出される爆音とオイル臭さにちょっと感動。

r2  ここはロサンゼルス空港から北へ約1時間、LA COUNTY RACEWAYである。ここで開催されたRat Fink Party & Kustom Kulture Extravaganzaに土曜日の昨日、フィアンセと2人で遊びに行って来た。入り口ではエド・ロス氏が生み出した、ラットフィンクのキャラクターがバイクにまたがった、大きなオブジェが向えてくれた。

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会場内では2・30ものブースで服やアート、アクセサリーなどの商品を並べている。そして20年代から50年代の車が中心のカスタムカー ショーや、ロウブロウ アートのチャリティー オークション、タトゥー コンテスト、そしてその脇のコースでは木製の観客席からドラッグレースを楽しめる。そしてその会場をロカビリーの生バンドが盛り上げる。取材らしきグループもいくつか見かけた。昔の繋ぎの水着姿でモデルさんがポーズをとり車と写真を撮っていたりもした。いくつも連なった山々に囲まれた中のホットなイベントスポット。

 レースに参加したr8
中でもかなりの本気仕様なこちら。このマシーンが打ち出す激音は、鼓膜を激しく揺さぶり耳の奥のほうがむずがゆい。そして何という早さだろう。他の車達が平均10数秒で走り抜ける所を、僅か8秒足らず。

       
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 う、カッコイイ。レース中、もう毒ガスが吹きぬける為レーサーはガスマスクを装着しなければいけない。表情は読み取れないが、ピースが全てを物語っている。ピース。平和。そういえば会場内は多くのカークラブが参加している。どの顔も悪そうなのに、いがみ合いも無くクラブ同士の衝突もない。同じ趣味を1つの共通点とし、肌の色も関係無く、国籍も関係無く、皆が平和で楽しむのことが大切なのね、きっと。
ピース。

                  7月11日 01:45


                                
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