常連さん
「あ!常連さん!」と、私。
「お!今日は早いなー。」と、フィアンセ。
朝、日課であるダラさん姉妹のお店(関連記事
)、「ゴールデン ドーナツ」の店先である。私達が到着した時にはすでに先客、カモのカップル、最近の常連さん。
グワグワグワグワ グワグワ グワグワ
(おなか空いた!ドーナツ!ドーナツ♪)
ダラさんはお店をお姉さんに任せ、心得た感じで1つの美味しそうなドーナツを手にし出てきた。砂糖がまぶしてあるだけのオーソドックスなドーナツ。それを小さく千切っては放ってやる。そこを通る人々が立ち止まってはその様子をにこやかに見つめている。「馴れてるわね。」「食べにやって来るの?すごいわねー。」と彼女に話しかけている。ダラさん、なんだか誇らしげだ。このカモのカップル、私達がいつも立ち寄る10時頃には、既に1日で2度目の訪問。朝食も、もちろんここのドーナツだ。
さあ、今度は私達の番。ダラさんのお姉さんにシナモンロールとハム&チーズ入りクロワッサン、そして入れたてのコーヒーを注文した。どうやらいつものオレンジ色のトレイが、今日から赤いバスケットに変わったようである。
「あのカモ達、ホントあなた達みたいね。」
ダラさんのお姉さんは外でドーナツをつつく2羽のカモを眺め、笑いながら私達にそう言った。同じ時間にやって来る私達、時には1人で、または1羽で。私はふと目の前のドーナツを見つめた。あのカモ達、彼らもダラさん姉妹の作ったこの美味しい美味しいドーナツを1日のエネルギーとし、同じ時間を過ごしているんだな。本当、私達と同じ。
6月9日 00:29
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