ラリー レーサー | 人種のルツボでカリフォルニア生活

ラリー レーサー

 仕事場が近く、よく顔を会わせるギリシャ人のアンドリュース

       6.5.05

 先日も

「ハイ!アンドリュース。久しぶりだね。」

アフリカに1週間ほど行っていた彼の肌は、きれいに真っ黒に日に焼けていた。というのも彼、ラリーのプロドライバーなのだ。アフリカでレースに参加していた。

「わー、焼けたねー。ところでレースどうだった?」

そう聞く私に彼は眉毛を下げ

「マシーントラブルでさぁ・・・。」

でも、事故も無く無事に帰って来れたのが1番さ、と頑張る彼。私はニヤッと笑って

「なんだかんだ言って、面白くてしょうがないんでしょ、ラリーが。」

という私にアンドリュースは、「ハハハ!」と笑って私の肩をバシッと叩いた。アメリカを基盤に世界でレースをする彼、実はつい最近奥さんと離婚してしまった。2人の子供は彼が引き取ったそうだ。理由は聞いた事が無いが、奥さんからしたら心配でしょうがない職業なんだろうな、と勝手に思っている。


 そして今、アンドリュースは会社を設立中。今の会社を辞め、レース用の車パーツを扱うお店を開くようだ。ヨーロッパや自分の国ギリシャに輸出入していくらしい。そしてお店には彼のラリーカーが展示される。それももうすぐの事。こうやって顔を会わせる事も無くなるだろう。そしたらフィアンセと2人で遊びに行く約束をしている。前に彼がこう言っていた。

「お互い母国が他にあって、アメリカで生活している。俺達の強みは英語プラス、母国語があると言う事だ。だからせっかくアメリカに居るんだから、母国と繋がった仕事をぜひするべきなんだよ。」

確かに、アメリカ人と違う事と言ったら日本人として、アメリカ以外にもう1ヶ国強力なコネが在ると言う事になる。それはすごい強みであって、それを生かさない手は無いのだ。フィアンセも同じ志の人。私達外国の人間が皆成功していく日を夢見て・・・。


               6月4日 23:44

                         
                            
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