ネイティブアメリカンとジュエリー | 人種のルツボでカリフォルニア生活

ネイティブアメリカンとジュエリー

 その昔、すりつぶし解熱剤として服用されていたターコイズ。地球上に誕生したこの美しい石は御守りとて、霊力を司る『神の石』としてネイティブ アメリカンの生活と共に生きてきた。
          

 そもそもネイティブ アメリカンがシルバージュエリーを作り始めたのは19世紀半ば。スペイン人からメキシコ人に銀細工の技術が伝わり、それをメキシコ人がアメリカ南西部に暮すナバホ族の人々に伝えた。そしてナバホの人々は銀とターコイズを組み合わせ、独自のジュエリーを生み出したのだ。その後、それが周辺の部族へと伝わり様々な石や貝なども取り入れられ、シルバージュエリーの技法は部族毎に大きな特徴を持ち守られてきた。


 ネイティブ アメリカンのジュエリーは全てハンドメイドである。デザイン、加工、仕上げまで全て1人のアーティストが作り上げる。それはまさに世界にたった1つの芸術作品である。

 その中でもズニ族のニードルポイントの技法は私の心を捕らえて離さない。石を細く薄くカットし、それを銀の枠にはめ込んでいく技法である。あまりの細かさに、そのアーティストのほとんどが女性だ。


5.20.05  この厚みと迫力、そして目を見張る細かさと精密さのニードルポイント。後ろにはそのアーティストの名前、そしてZUNIと誇らしげに刻み込まれている。世界中を捜しても同じ物は2つと無い、私の大切な大切な宝物だ。


               5月20日 00:39